祈りにも似て

生きることは深爪の痛みに似ています

2017-01-01から1年間の記事一覧

素直に

わたしの生きづらさの何割かは、女性である自分との関わりで生まれていることに気づいている。だから、本当は大学ではジェンダーに関する授業を多くとれば少しはつらさが整理されるかもしれないと思ってはいたけれど、なんとなく怖くて、近寄れないでいた。…

気づき

自分に対して、常に、客観的視点から見ての評価をなすように心がけていたことに気がついた。第三者の目から見て頑張っていると思われる水準に達していなければ、それは頑張っていないのと同じだということ。それってとてもしんどい考え方だ。無意識にやって…

3分間、舞台の上で自己紹介をしろと言われたことがある。何も思いつかなくて、「何も思いつかない」という話をしたら、その場は凍り指示を出した人にはいたく呆れられた。しかし、何もない。何もないのだ。高校から演劇に関わってきて、そのなかで、あなたに…

深爪の痛み

ブログの紹介文に「生きることは深爪の痛みに似ています」と書いた。少し前から、多分そうなんだろうな、と思っている。 恋の最中に何か別のことを考えるシチュエーション、というのが好きで、例えばこのキスはすでに思い出くらくらと夏の野菜の熟れる夕ぐれ…

抵抗

どうして成人式のとき、振袖を着た自分に肯定感を抱けなかったのか、ずっと考えていた。ふと思った。着物を着ること自体がいやだったのではなくて、着物を着た途端に「おしとやかなお嬢さん」として扱われたことにひっかかりを感じたのかもしれない。あのと…

はじまり

あらゆるものは、極から極へと引かれた線の上のどこか、あるいはグラデーションの濃淡のどこか、固有の目盛りに当てはめられない位置に曖昧に存在するにすぎない。 わたしはいつでも寄る辺ない気持ちを抱えているけれど、その理由はきっとそういった曖昧さに…