どうして成人式のとき、振袖を着た自分に肯定感を抱けなかったのか、ずっと考えていた。ふと思った。着物を着ること自体がいやだったのではなくて、着物を着た途端に「おしとやかなお嬢さん」として扱われたことにひっかかりを感じたのかもしれない。あのと…
あらゆるものは、極から極へと引かれた線の上のどこか、あるいはグラデーションの濃淡のどこか、固有の目盛りに当てはめられない位置に曖昧に存在するにすぎない。 わたしはいつでも寄る辺ない気持ちを抱えているけれど、その理由はきっとそういった曖昧さに…
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